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ヨウ素の定量下限値が20Bq/ℓと、思ったより大きく、可能性からすると0から19Bqまでのいずれかということで、これ以下の実際の値はわからない。
日本食品分析センターに、採取した飯舘村の水道水の放射能の期待値を50〜300Bq/ℓとして提出したが、実際は68Bq/ℓと比較的小さかった。
通常逆浸透膜の大雑把な能力を塩化ナトリウムの除去率で表現するが、今回68Bq/ℓが処理後不検出になったことで、一応ヨウ素131の除去率は数字として71%以上ということになる。
今後は原水の放射能が高い場合のデータも必要と考えられるが、作業(採取、測定および廃棄)への配慮が必要で、進めかたの検討が必要である。
今回使用した逆浸透膜フィルターは米国DOWFILMTEC社のTW30−1812−75というNSFインターナショナル(水周り機器の国際監査機関)58項目試験に合格した塩化ナトリウム除去率98%のものであるが、いずれにしても逆浸透膜を使用した浄水装置は放射性物質の除去に一定の効果があったことが認められた。
今回の東日本大地震と津波に伴う東京電力福島原子力発電所の放射性物質漏洩事故により、未曾有の災害として未だ終息を見ない状況にあります。
漁業・農業等関係者が産物の放射能検出結果を待ちわびていることを受け、日本食品分析センターの方々が昼夜を問わず膨大な量の分析にあたって下さっています。
そのような中、本実験の意義をご理解いただき、我々の分析も行なっていただけたことをほんとうに感謝いたします。
最後に、今回一連の実験および報告書の作成にあたり、日本イオン交換学会の副会長であり神奈川大学工学部物質生命化学科の井川学教授に多大なご尽力を賜り心より感謝をいたします。