2011年3月23日

東京都が金町浄水場から供給される水道水で210Bq/ℓのヨウ素131を検出したと発表したことにより、「弊社製品の逆浸透膜浄水器はこれを除去できるか」との問い合わせが 殺到しました。
2011年3月24日
私は逆浸透膜の放射性物質に対する能力を知りたくて、国内ではいち早く逆浸透膜の研究に取り組まれ、現在イオン交換学会の副会長でもある神奈川大学工学部物質生命化学科、井川学教授に電話しました。
「逆浸透膜は塩水を処理できますが、これはNa+イオンとCℓ −イオンを除去できるということです。ヨウ素にしろセシウムにしろそれ自体はNa イオンやCℓイオンより大きいということは言え ますが、ヨウ素やセシウムは電価の強度に関する問題があり単純に除去できるか疑問も残ります。」
2011年3月25日

私はその辺の知識不足のため「電価の強度」の意味を詳しく聞きたく神奈川大学に井川先生を訪ねました。
「簡単に言うと水に溶けやすいか否かということと考えられます。水に溶けやすいNa+イオンやCℓ −イオンは自分の周りを取り囲むように水分子を引き連
れ見かけを大きくする性質があるのに比べ、ヨウ素やセシウムは逆に自分単体でしか存在できない、つまり溶けにくい小さな状態のままであると考えられRO(逆浸透膜)の穴をすり抜けてしまう可能性がある。
しかもヨウ素の存在形態そのものが不安定で不確かなのです。」ということでした。
つまり「やってみなければわからない。」というのが現状での結論ということになりました。
3月26日
井川先生から以下のようなメールをいただきました。
「直ちに金町浄水場の水を採取し、これを逆浸透膜で処理後分析してみてはどうでしょうか。ヨウ素やセシウムがイオン形であれば90%位は除去できると思います。」
という内容でした。
さらに先生の教え子で委託分析を行なう会社に勤めている方を紹介していただきました。
うちの会社の浄水器は月に10台も売れればいい方だったのが今週既に10台の注文がきていてその対応に追われ、毎日設置の作業が入ってしまいました。また、PETボトル入りミネラルウォーターのNET販売も24本入りの箱が飛ぶように売れます。みんながどれだけ不安に陥っているかを目の当たりにした気持ちです。
金町浄水場の採取のタイミングを考えなければなりません。
せっかく金町まで行って採取をし、ビオラ(逆浸透膜浄水器)で浄水後分析に出し、原水に全く放射性物質が含まれていないということになったら全てが無駄になります。ガイガーカウンターがあればいいのでしょうが、それでも「車を降りて測って何ミリシーベルトでした」というところを探すというように、放射線量から放射性物質の有無を推定することは一般人のやれる範囲を超えています。
井川先生のアイデアで、雨が降った後浄水場に放射性物質が混入する確率が高いのでそのとき採取するのがいいということで、わたしはインターネットの週間天気予報にかじりついています。
曇りはあるものの、ここのところ雨が降りそうな日がありません。
風向きを調べても原発を中心にぐるぐるまわるような向きを示していて放射性物質の落下位置を推定できそうにもありません。